なかちゃんの考えるマルチアンプシステムについて
その3
いよいよなかちゃんのマルチアンプとの激闘の日々へ突入です。
色々アホな事もやっていますが、その全てが今のなかちゃんのシステムの肥やしとなっており、何一つ無駄だった事はないと思っています。たくさんの無駄の上に今のシステムがあるのです。失敗を恐る事はありません。失敗の全てが力になるのです。失敗なくして成功なし、と言っておきましょう。
では、次から本題に入りたいと思います。
ここからマルチアンプシステムについてのお話を始めたいところですが、その2.5を書き終わったところでまだなかちゃんのシステムはマルチアンプになっていないので、ここではその2.5の続きから始めることにします。
高域用パワーアンプにAU-α607DRのパワー部を使用しいざマルチアンプ始動!
おお〜っ、今までと全然違うじゃないか。決して各帯域の音が揃っていた訳ではないが、マルチアンプらしい彫りの深さがあり、一つ一つの音がすごく細かい。それに鳴りに力強さがあり聞いていて気持ち良く感じられた。
それからF-25の各帯域のゲインも細かく調整し、つながりを少しでも良くしようと試みた。
クロスーバーは低域側が500Hz、広域側が5kHzだった。ほかの周波数も試したが、この組み合わせではこれが一番良く感じられた。
この時点ではまだなかちゃんは各帯域の本当の意味での繋がりという事を理解していなかったので、大きな違和感を感じることなく暫くこのシステムを楽しむ事となる。
SANSUI AU-α607DR
PIONEER M-90a
ACCUPHASE P-102
音色感の良さと弾力的な低域が魅力敵だった607DR
このクラスのプリメインアンプとしては良く出来た方だったと思う。
ACCUPHASE F-25
ACCUPHASEは常に製品ライナアプの中にチャンネルディバイダーを用意している唯一のメーカー。当時ACCUPHASE製品」は国産アンプの最高峰と歌われなかちゃんも憧れていたメーカーのひとつである。(この時は)
チャンネルディバイダーは当時他に選択肢はなく、このF-25はマルチアンプ信者御用達のモデルともいえた。
この頃はどんな音楽を聴いていたかな?
I氏からの影響でアイドルものもあったが、アイドルじゃないポップスや洋楽も一部あった様に思う。
ただ、気楽聴いているというよりは、細かいところをああでもないこうでもないといいながら聴いていた。
いわゆる重箱の隅をつつくような聴き方だった。今考えると音を楽しむのではなく音に苦しんでいたという状態である。しかし、当時事はそれが楽しかったのである。少しづつ少しづつ音が良くなっていくのを感じながらわくわくしたものだ。まだ青かったといえばそれまでだが、こういう段階を踏んできたのも今のシステムに行き着くために必要だったのだろう。まだ、音楽ではなく音を聞いていたのだ。
ACCUPHASE C-280
ACCUPHASE C-280内部構造
ACCUPHASE C-280シリーズは当時オーディオ雑誌で絶賛の嵐であり、多くのオーディオファンが憧れたプリアンプである。内部も各ユニット毎に専用シールドボックスに収められておりその構造の美しさも絶賛の対象となった。音質だけでなく高級機ならではの操作感の良さなどマニア心をくすぐる製品であった。
ここで遂にTADユニットの登場である。
T氏から譲り受けたTAD TL1601aとFOSTEXのホーンユニットを部屋に持ち込んで早速SX-900と入れ替えた。
2WAYシステムとなり、セッティングなどは全く出来ていない状態だがそれでもTL1601aの余裕の低域とFOSTEXのホーンユニットから出る抜けの良いダイレクトな中高域はSX-900とは次元を異にするものであった。
なかちゃんは歓喜した。
しかし、いかんせん高域が伸びない。するとI氏から「今使っていないホーンツィーターがあるから使ってみる?」と提案が。言うまでもなく飛び付いた。
I氏が譲ってくれたのはCORALのH-100というホーンツィーターだった。
これを繋いで遂に3WAYホーンシステムが完成するのである。
良い 非常に良い
ダイレクトでヌケが良く音が飛び出して来る。
すると今度は高域のAU-α607DRが非力に感じられる。
せっかくのホーンシステム。そして嬉しさのあまり思い切って高域にも単体パワーアンプの導入を決意した。
丁度I氏がパワーアンプを1台入れ替えるタイミングだったのでお下がりのSANSUI B-2103MOS VUNTAGEが我が家にやって来た。(因みに、タダで譲ってもらったのはT氏からのTADとFOSTEXだけです)
内部構造
SANSUI B-2103MOS VINTAGEは低域の駆動力の強さとシッカリとした質感で評判だったB-2102MOS VINTAGEの後継モデル。ややソリッドだったB-2102MOS VINTAGEに比べ、音に柔軟さが加わりしなやかで柔らかい表現も聴かせてくれた良くできたパワーアンプである。
次にオーディオ機器を購入するのに2年程時間が空いた。
その間になかちゃんは初めて自分の車を買った。この頃は生活も少しは安定してきていたので念願のマイカーである。買ったのは三菱のFTOというスポーティーカーだった。そのフォルムとエンジン性能に惹かれて買った。
2000ccのNAエンジンだったが当時この仕様で最高の200馬力/20.4kg・mというスペックだった。
この車ではI氏(TOYOTA MR-2ターボに乗っていた)と二人でよく走りに行ったものだ。走り屋という程のことではないが、峠の下りをハイペースで走ったりした。オーディオ以外で初めて楽しいと思った事である。
今はもう落ち着いてしまってそんな走りもしないが、運転そのものは好きである。(今はTOYOTA プログレ)
三菱 FTO GPX
初めて買った車でもあったせいか、非常に気に入っていた。
足回りと駆動系をいじっていた。オーリンズの20段調整ショックや強化クラッチ、ギア比の変更などもした。特に強化クラッチの効果は絶大でトラクションがダイレクトにタイヤに伝わり、いかにも走ってる感があった。
後に家族からの後ろに人が乗れない!というクレームによりセダンに乗り換える羽目になる。
下の画像は実際になかちゃんの乗っていたFTO GPX
さて、その3でマルチアンプの話を完結しようと思っていたのだが、書いてみるととてもここで完結させられない事に気づいた。まだこれからもなかちゃんのオーディオ遍歴は続くのである。車の話など余談もあったが、次になかちゃんに起こるオーディオ歴の中でも最大級の衝撃は次回に持ち越す事にしようと思います。
まさかその4を書く事になるとは思わなかったが、この分だとその5も書かなきゃならなくなりそうだ。